写 真

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2020年10月

写真は体裁に注意!

タイ永住権の申請書類のひとつに、写真がある。
申請書に添付する顔写真ではなく、仕事や結婚の状況を示す写真だ。
写真などいかにも単純そうで「どうにでも揃えられる」と思いがちだが、そうではない。

問題はパスポートコピーと同じで、入管が要求する細かな体裁が申請要領に明示されていないことだ。
なので、適当に揃えて出すと、まず必ずと言っていいほど訂正を求められる。

最初から基準を明示しておけば済むものを、いつもながらなんとも非能率なやり方だ。

入管の永住権デスクに事前の申請相談に行った際には、自分のケースで提出が必要な写真とその体裁は、よく確認した方が良い。
申請する側としては、事前によく確認しておくことで、出来るだけ無駄な時間と手間は省きたいものだ。

私が入管から指示された写真の体裁

私が入管に指示された写真の体裁を、参考に紹介して置く。

勤務先のレターヘッドが入ったA4の用紙を台紙に使って、1枚の用紙に写真1枚を貼り付ける。
写真の下には、説明文を付ける。
大体こんな形だ。

写真の体裁

◆用紙はA4。勤務先のレターヘッドが入った社箋・公用箋を使用する。
◆写真のサイズはポストカード大。用紙の上半分に貼り付ける。
◆用紙の下半分には、写真についての説明文を付ける。
◆すべての提出写真について、1枚ずつ上の体裁で整える。
◆セルフィ―の写真は不可。

自分の個人的な写真なのに、どうして職場のレターヘッドが必要なのかは非常に疑問だが、そういう理由を問うても意味がないので、そう言われたならこだわらずにさっさと整えることが重要だ。

職場の写真と結婚生活の写真を提出

私のタイ永住権の申請カテゴリーだが、カテゴリー「人道的な理由」のうちの、サブカテゴリー「タイ国籍者の扶養者/被扶養者」(=タイ人の配偶者)だった。私が扶養者だ。
この条件で私は、職場の写真と結婚生活の写真の提出が指示された。

このあたりは、永住権の申請カテゴリーによって違いがあると思うので、自分のケースではどうなるかを入管に要確認だ。

職場の写真

◆職場名を掲げたプレートの前で撮った写真。(一人で・職場のスタッフと)
◆職場の建物の前で取った写真。(一人で・職場のスタッフと)
◆職場内で勤務中の写真。(一人で・職場のスタッフと)

結婚生活の写真

◆家の全景の前で撮った写真(一人で・夫婦で)
◆家の番地を示すプレートの前で撮った写真。番地が明瞭に分かること。(一人で・夫婦で)
◆家の中で取った写真(一人で・夫婦で)
◆分譲住宅地の入り口にある住宅地名プレートの前で取った写真。(一人で・夫婦で)
◆結婚式の写真

いくつかの留意点

各写真には説明書きを付ける

いちいちの写真は、職場のレターヘッドがあるA4用紙の上半分に写真を貼り付けたら、下半分には、それがどこで何をしている写真なのかの説明書きを付ける。
ひと言ふた言だと「よくわからない」といちゃもんが付く可能性大なので、そこそこ長く書いて置くことだ。
説明書きは私はタイ語で付けた。
英語でも良いのかは私には不明だ。知りたい人は入管に要確認。

文字や数字そして申請者の顔がきちんと見えるかよく確認

家の番地や職場名のプレートの前で撮った写真は、文字や数字が明瞭に見えているか、要確認だ。
不明瞭だと再提出になってしまう。
それから、申請者の顔も明瞭に見えてなければならない。
端にちょっと写った写真ではなく、出来るだけ中央だったり大きくだったりと、申請者に焦点がある写真だとわかることが大事だ。

セルフィ―は不可

腕を伸ばして自撮りしたり自撮り棒を使った「セルフィ―」は、不可だ。
撮ってくれる人がいない場合は、カメラやスマホを固定してタイマーにして撮るなどして、工夫することになる。
「セルフィ―には見えないから」などと考えて提出してリジェクトされると、撮る手間よりも再提出の手間の方がはるかに大きい。
こういう小さな手間は惜しまずにしっかり撮った方が、結果的に早くなる。

撮り直しはかなり負担が大きい

写真を直すのは、書類と違ってただ書き直すようなことができず、もう一度その場所に行って撮り直さなければならない。
家族や職場のスタッフが写っているものの撮り直しなら、その人たちにもう一度来てもらわなければならない。
写真屋でプリントも必要だ。
これらをやり直すのはかなり大きな負担となる。

写真の点数は余分に出した方が良い

写真の点数は、余分に出しておいた方が良い。
上で触れたように、リジェクトされたために再提出を求められると、写真を取り直すところから始めなくてはならなくなり、結構な時間と手間を喰うからだ。
なので、指定された写真の種類ごとに1枚ではなくあらかじめ点数を多めに出してしまって、たとえリジェクトがあっても他で埋め合わせられるようにした方が、はるかに楽だ。
入管担当者が余分だと思うなら、担当者の判断で割愛してもらえばいいだけだ。
私が申請したカテゴリー「人道的な理由」の「タイ国籍者の扶養者/被扶養者」の申請書類規定では、写真は18枚提出することになっている。
が、わたしは職場内の写真だけでなく、出張先や活動先での写真も含めたりして、30枚近くを提出した。

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