永住者の運転免許証の更新

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2021年12月

永住者の運転免許証の更新

2021年11月に、タイ永住者になって初めての運転免許証更新があった。
実は、この年の3月に免許証を紛失してしまい再発行を受けていたのだが、更新期間前だったので、わずか8か月で再度の免許手続きとなった。

永住者の運転免許証の手続きについて、私のチェンマイ陸運事務所での事例を、参考までに挙げておく。

事前にオンラインで更新前研修

運転免許を更新するには、以前は陸運事務所で講習ビデオを見なければならなかった。
これがオンラインで自宅で事前に出来るようになっていた。
普通免許で、更新期間中ないし失効1年未満なら、ビデオの視聴時間は1時間だ。
失効1年を超えていると視聴は2時間になる。

視聴は陸運局のサイトだ。
個人情報を登録したら、都合がいい時に見ればいい。

講習ビデオは、きちんと見もせずに適当に流して置くだけではダメだ。
途中で何度か突然、ビデオ内容に関する選択式の質問が現れるので、これに回答しなければ先へ進めないようになっている。
そして、全部の視聴を終えた段階でも、再度質問がある。
これに正しく答えられれば合格となって、合格証が画面上で発行される。
これをスマホでキャプチャーするなり、PDFで保存しておくなりしておく。

ただまあ、講習前の登録さえ本人名ですれば、ビデオを他人に代わりに見てもらったとしても分かりようがないのは、その通りではある。

陸運局のウェブサイトで予約したが・・・

私はタイの役所のいろいろな案内は、基本的にタイ語で読んでいる。
運転免許証の更新は、陸運局のアプリから、希望の陸運事務所を選択して事前予約することになっていた。
予約は、タイ語サイトと英語サイトがあり、私はタイ語が読めるしタイのID番号もあるので、すべてタイ語の方で手続きして、英語の方には入らなかった。
コロナで10月中は受付停止されており、11月から再開されたが受付人数が絞り込まれているようで、予約できたのは2週間先だった。

しかし、当日行ってみてわかったのだが、なんと外国人ならば予約は要らず、直接来ればいつでも受け付けるのだそうだ。
(チェンマイ陸運局のこの時点での運用)

英語の方を見れば、そういうことが書いてあったのかも知れない。
タイの案内は全般に、タイ語を読むのはタイ人しかいないと思っている節があって、タイ語では外国人向けの情報が省いてあったり、タイ語と英語で内容が異なっていることがままある。

健康診断書を忘れる!

私は8か月前に運転免許証の再発行をしていたので、必要書類はその時と同じと漠然と思ってしまい、更新には健康診断書が必要になることをすっかり忘れていた。(再発行ならば不要)
運転免許証用の健康診断書は、そのための専用の体裁があり、色覚検査をしてもらって問題ないことが証明されなければならない。

それなりの病院に行って「運転免許証用の健康診断書!」と言えば、先方はすぐわかって色覚検査をしてくれる。
外国人が行ってただ「健康診断書」と言うと、労働許可証申請用のもの(別書式)と勘違いされたり、病状の一般的な診断書だと誤解されることがあるので、運転免許証の場合なら「免許更新用だ」とはっきり言う必要がある。

が、わたしはこの健康診断書をうっかり取るのを忘れたまま、予約時間に陸運事務所に行ってしまった。

コロナということもあり、建物の前の屋外にテントが張られ、そこで職員が事前の書類チェックを行っている。
ここで健康診断書が欠けているのが指摘され、急ぎ市内の病院へ。
ただ、これではもう予約時間に間に合わない。
確認してみると、何のことはない。

「予約が要るのはタイ人の場合で、外国人ならいつでも直接来れば受け付けます」

とのこと。

こういう扱いはもちろん、チェンマイ陸運事務所のこの時の運用がこうだったというだけで、他所でも同じではないだろう。
色覚検査に行って帰って1時間半後に、再度陸運事務所へ。

提出書類と手数料

書類は以下を提出した。

◆「パスポート」(顔写真のページ+最終入国スタンプのページ)とコピー
警察発行の「外国人身分証明書」(Certificate of Alien)とコピー
入管発行の「居住証明書」(Certificate of Residence)とコピー
紺色の住居登録証」(タビアンバーン)とコピー
「タイのIDカード」とコピー
運転免許更新用の「健康診断書」
更新前講習ビデオの合格証

手数料:505バーツ

上の各コピーは、永住者が保持する冊子やカードの全部だ。
その場で「足りない」と言われ右往左往するのが嫌だったので、始めから「フルセット」を準備して置いた。
みなスキャンしてパソコンに保存してあるので印刷するだけだし、はじめからありったけ全部出して余分なら担当者の方で割愛してもらった方が、足りないと言われて右往左往して追加するよりもよっぽど早いと思ったからだ。
案の定、カウンターの担当者は特に何も言わずに全部受け取って、それだけだった。

20分ぐらいで終了

病院で健康診断書を作ってもらって取って返したので、更新手続きの窓口に着いたときは、もう16時。
申請する人はほとんど誰も残っていなかった。
そのため、書類を提出して更新料を払ったら、10分ぐらいで名前が呼ばれて写真撮影。
撮影直後に新しい免許証を受け取ったら、それでおしまい。
トータルで20分ぐらいだった。

運転免許証の有効期間は5年間なので、次はまた5年後だ。

運用は陸運事務所によって微妙に異なる

永住者の運転免許証更新は、必要書類やらがそれぞれの陸運事務所(ないし担当者)によって、微妙に異なるようだ。
ここで紹介したのはあくまで一つの事例に止めて頂き、委細は事前に、自分が手続きをしようとする陸運事務所に直接確認した方が確実だ。

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