永住者の運転免許証の再発行

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2021年3月

チェンマイ市内で財布を失くす!

永住者がタイの運転免許証を再発行する手続きの事例を、参考に以下にまとめて置く。

今年(2021年)10月に、5年ぶりにタイ運転免許証の更新がある。満了2か月前から更新手続きが出来る。
だが、それを5カ月前にして先週、チェンマイ市内で呑み過ぎた帰路にどこかで財布を失くす憂き目にあった。
中のカード類も免許証を含め、みな無くなってしまった。
店や帰路に利用したGrabにも問い合わせたが、どこにも届いていない。
挟んであった、クレジットカード3枚・タイのIDカード・運転免許証が、みな一緒になくなった(涙)

陸運局で運転免許証を再発行

そこで郊外のチェンマイ陸運局に出向いて、運転免許証の再発行を行った。
永住者になってから運転免許関係の手続きを行うのは、今回が初めてだ。
なので、永住者の手続き事例としてまとめておこうと思う。

運転免許証の再発行には、警察への紛失届は特に必要なく、直接陸運局に出向けばいい。
今回の紛失は更新期間前なので更新扱いには出来ず、再発行のみ可能とのこと。
元々の失効月であった10月まで7カ月間のみ有効のものを、再発行することになった。

証明書等を5冊持参

なくした免許証は約5年前に更新した。
当時はまだ永住者ではなく、非永住者として当時の旧パスポートに基づいて更新したので、免許証のID番号欄には旧パスポート番号が記されていた。

今回初めて、永住者として免許手続きを取ることになった。
パスポートも新しくなっている。

陸運局には、再発行に際してとりあえず、

旧パスポート
現パスポート
住居登録証(タビアンバーン)
永住を証する「居住証明書」Certificate of Residence
警察発行の「外国人身分証明書」Certificate of Alien

これら5冊を持参することにした。

結局、5冊みなコピーが必要

陸運局の申請窓口のおばさんは、

「再発行ね。住所証明として労働許可証か住居登録証(タビアンバーン)、新旧パスポートの顔写真のページ、それに現在のビザのページをコピーして提出して」

という。

永住なのでビザはなくて「居住証明書」Certificate of Residence があると言うと、新パスポートの中をめくって居住証明書発行済スタンプを指して、

「このスタンプのページと、居住証明書の全ページのコピーを出して。それと、永住だから『赤い冊子』のコピーも要るよ」

という。

「赤い冊子」とは、永住者が警察署から発給を受ける「外国人身分証明書」Certificate of Alien のことだ。
そのとおり表紙が赤茶色い。

この陸運局のおばさん、永住者の取扱いに慣れているようだ。
話が分かって、必要書類をずばりと教えてくれた。

結局、持参した5冊はみなコピーすることになった。

ブースで写真撮影したらその場で免許証を受領

こうして持参した5冊全部をそれぞれ、指定箇所のコピーをして提出したら、待つこと約40分。

名前を呼ばれ、カウンターで手数料105バーツを支払うと、写真撮影エリアに入ってさらに10分ほど待つ。

順番が来て、ブースで写真撮影。

撮影ブースのカード発行専用プリンターから、新しい運転免許証がポロっと出て来て、それをその場で受け取ったら無事に再発行が完了。

提出書類の確認やコピーを含めると、所要1時間程度だった。

再発行した免許証には、氏名のタイ語表記とタイID番号が記載

再発行した運転免許は、記載事項の表記が若干変わった。
新旧を比較してみよう。

失くす前の旧運転免許証 再発行した新しい運転免許証

新旧で変わったのは、ひとつは氏名の表記だ。
旧免許では氏名はアルファベット表記しかなかったが、再発行した免許ではアルファベットのほか、タイ文字も併記されている。

もうひとつは、ID番号の表記だ。
旧免許はパスポート番号が記載されていたが、再発行した免許ではタイのID番号になっている。

再発行した免許で上の二つの表記が変わったのは、恐らく、手続き時に「住居登録証」(タビアンバーン)を提示したからだろう。そこに記載の氏名のタイ語表記とID番号が、そのまま免許証に反映されたのだと思われる。

なので恐らく、永住者でなくとも黄色の非永住者向け住居登録証(トーロー13)を住所証明として提示すれば、このようなアルファベットとタイ文字併記の免許になるのだと思われる。

運転免許証の方がIDカードより使い出が良い?

氏名表記がアルファベットとタイ文字で併記されていると、免許証を身分証明として用いる際に、非常に使い出が良い。
永住者が郡役所等からもらうタイのIDカード「非タイ国籍者用IDカード」は、氏名表記がタイ語のみだ。
このIDカードは、実際に使用する上ではタイ語のみの表記体裁からもかなり使い出が悪く、例えば、飛行機やホテルのチェックインで示しても照合に手間取ることが多い。
一方、再発行した運転免許証が、氏名表記が英タイ双方になりタイのID番号も入ったことで、さらに使いやすくなった。
これで、免許証のIDとしての利用価値が、さらに高まったと感じる。

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