2020年9月
目次
タイ永住権の申請書類は、入管サイトから入手できる
タイ永住権の申請書類の一覧や、各種書式は、入管ウェブサイトのこのページからダウンロードできる。
Applying for a resident’s visa in Thailand
労働事務所から取得が必要な「就労経歴証明書」の申請書は、入管の書類ではないので上記にはない。
この申請書は、ここに挙げて置く。
私が提出した書類の一覧
ただ、入管の提出書類一覧は一般的に書かれていて、あまり具体的でない部分がいくつもある。
例えば、就労者の提出書類は会社勤務を前提に書かれているようだ。
しかし、永住権申請者の勤務先は会社だけとは限らない。会社形態でなくて、公的機関・協会・財団・教育機関・医療機関等だったりすれば、どう読み替えたらいいのかや、代わってどういう書類を提出するのか等の確認が必要だ。
わたしは疑問が出るたびに入管に確認を取って、書類を揃えて行った。
そうして揃えて申請した具体例のひとつとして、私が提出した書類の全一覧を、ここで紹介して置く。
私の永住権申請は、カテゴリー「人道的な理由」のうち、サブカテゴリー「タイ人の扶養者/被扶養者」だった。
就労しており、タイ人の妻と共働きだが、給与が多い方の私が「扶養者」となった。
この条件で提出した書類一覧を、以下にまとめた。
基本、すべての書類を申請受理日に一括提出するが、申請年1年間の納税証明などは、申請時にはまだ取得出来ない。
このような申請時点で取得できない書類は、年が明けて取得してから追加提出する。
なお、実際の提出書類は当然だが、わたしの例と全く同じにはならない。
申請カテゴリーの違いや勤めていれば勤務先の法人形態の違いなどによって、人によって異なる。
ここではあくまで一つの参考事例として、私の例を提示する。
申請受理日に提出した書類
◆現在のパスポート
◆以前のパスポート
いずれも原本及び全ページの写し。
写しは全ページに本人のサイン。
◆本人の Personal Information sheet
入管書式あり。
◆日本の警察庁発行の警察証明書(無犯罪証明書)
原本及び写し。
要タイ語訳。
日本大使館/総領事館の文書認証を取り、タイ外務省認証課でタイ語訳の翻訳認証を受ける。
発行3か月以内に提出。
写しには要サイン。
◆最終学歴証明書(卒業証明書)
原本及び写し。
要タイ語訳。
日本大使館/総領事館の文書認証を取り、タイ外務省認証課でタイ語訳の翻訳認証を受ける。
写しには要サイン。
◆健康診断書 ใบรับรองแพทย์
原本及び写し。
入管書式あり。
タイの国立病院発行のみ有効。
発行3か月以内に提出。
写しには要サイン。
◆結婚登録書 ทะเบียนสมรส คร.2
郡役所で発行してもらった。
原本及び写し。写しには要サイン。
◆結婚登記書 ใบสำคัญการสมรส
手持ちをコピー。要サイン
◆妻のIDカードコピー
◆妻の住居登録証(タビアンバーン)のコピー
いずれも、写しは要サイン
◆労働許可証(ワークパーミット)
原本及び全ページの写し
写しは要サイン
◆労働事務所発行の就労経歴証明書
原本及び写し
写しは要サイン
◆労働局で発行してもらった、ワークパーミットの追記に関する見解書
原本及び写し
写しは要サイン
◆勤務先発行の収入証明書
◆勤務先発行の源泉徴収証の写し
写しは要サイン
◆納税証明の写し ภ.ง.ด.91 3年分
税務署の謄本証明印を取得
◆勤務先法人の法人登記書の写し
郡役所の謄本証明印を取得
◆勤務先法人の理事登記証明書の写し
郡役所の謄本証明印を取得
◆勤務先法人の前年度年次会計報告書の写し
税務署の謄本証明印を取得
◆勤務先法人の前年度納税証明の写し ภ.ง.ด.55
税務署の謄本証明印を取得
◆雇用契約書の写し
勤務先の法人印及び代表者のサイン
◆本人の預金証明書
原本及びコピー。
写しは要銀行の謄本証明印。
◆本人の預金通帳の写し
銀行の謄本証明印を各ページに取得
◆自宅の所在地を示す地図
入管書式あり。
◆写真各種
セルフィ―は不可。
写真はすべて、ポストカードサイズで、1枚づつA4用紙に張り付ける。
各写真の下に、撮影日と説明を記す。
A4用紙は勤務先のレターヘッドを使用。
◎婚姻関係を示す写真。
結婚式
自宅前(妻と写っていて番地表記が確認できるもの)
自宅の中(本人ひとり・本人と妻)
◎職場の活動を示す写真。
勤務先法人のプレートの前。本人ひとり・他のスタッフと共
勤務先オフィスでの業務中の様子。
勤務先法人でのそのほかの業務活動の様子
申請受理後、翌月(1月)中に追加提出した書類
◆前年(1月~12月)の納税証明の写し
税務署の謄本証明印を取得
◆前月(12月)の源泉徴収票の写し
税務署の謄本証明印を取得
わたしの申請書類の準備期間は約3か月
わたしが実際に申請書類の準備に要した期間は、約3カ月だった。
9月から始めて12月に申請した。
疑問点はとにかくバンコク入管永住権デスクに確認を
書類準備では、準備する中で次々と疑問点が出るものだ。
自己解釈で済ませずに、とにかくその都度、バンコク入管の永住権デスクにしっかり確認するのが肝要だ。
申請書類の委細は、必ず永住権デスクに直接尋ねること。
永住権申請はバンコク入管の永住権デスクがすべて集約して取り扱っているため、入管でも他部門の職員や地方入管の職員には、永住権申請実務の具体的知識が全くない。
しかし、尋ねられたら尋ねられたで、根拠もないテキトウなことをさぞもっともらしく回答をしがちなのがタイ人だ。
いい加減な弁を信じて準備を重ね、最後に違ったと分かるとなれば、こちらのダメージは大きい。
なのではじめから、永住権デスク以外の他部門や地方入管には尋ねてはならない。