タイ永住権はおすすめか?

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2023年10月

タイ永住権はおすすめか?

「タイ永住権はおすすめですか?」

こういう質問を、比較的よく頂く。

かなり答えにくい質問で、正直、この種の「人による」としか言いようのない質問は、好きではない。
だが、よく尋ねられるので、ここにまとめて私の考えを回答して置く。

こちらの記事とも重複・関連しているので、合わせてご覧いただきたい。

参 照:タイ永住権は必要か? という議論は・・

あなたのことはあなたが決めて下さい!

私の答えは、こうなる。

「あなたのことですから、私には分かりません」
「あなたが判断して決めて下さい」
「わたしは他の人に、おすすめだともおすすめしないとも、言いようがありません」

突き放したような回答になってしまったが、そう言うしかない、というのが正直なところだ。

大前提として、タイに長期在住する人たちの生き方・目標・価値観・生活背景など、あまりにも人それぞれだ。
一人として同じではない。

そして、タイ永住権そのものには、万人に共通するメリットなどあるはずもない。

そういう中で、タイ永住権が「おすすめ」かどうかと問われても、何とも答えようがない。
タイ永住権を取得することで、個々人それぞれの人生にどういう利益をもたらすのか・もたらさないか、得なのか損なのかなど、私には分かりようがないからだ。
要するに、高度に個別的だということだ。

わたし自身について言えば、タイ永住権は大きな意味があって取って正解だったし、とても良かったと思っている。

しかし、私にはそうだからと言って、では他の人にも同じかと言えば、そんなことは知りようがない。
また、それなのに一方的に、おすすめだとかそうでないと簡単に言うとすれば、無責任なもの言いだと思う。

主体はあくまであなた

主体はあくまで、申請を考えるそれぞれの個々人自身だと言える。
それぞれの個々人が自分の生き方から、タイ永住権のどの部分に、どのようなメリットを見出すか? あるいは見出さないか?
これこそが要点ではないだろうか。

その上であえて言うとすれば、

「あなたがタイ永住権にメリットを見出せて、取るに値すると考えるのであれば、取得されたら良いでしょう」

まだそこまで考えが至っていないというのであれば、「しっかり考えた方が良いので、いろいろ調べて、自分で判断して下さい」と申し上げる。

さらに言えば、まだ自分自身がそういう判断の主体になり切れていないというのであれば、申し訳ないが、きっとまだ考えが浅い。

本サイトには、タイ永住権の申請から取得した後の維持までを、かなり詳しく書いておいたので、判断の参考にして頂ければ思う。
特に留意して欲しい点だが、永住権は取る以上に、取った後の「維持」が重要だ。
タイ永住権をあなたが想定する今後のライフスタイルで無理なく維持して行けるかも、よく確認し理解した上で判断材料として頂きたい。

参 照:タイ永住権の維持

「タイ永住権はおすすめですか?」という問いに対する私の回答は、以上となる。

永住権取得を推奨するつもりはない

私のスタンスを言えば、このようなサイトを作ってはいるが、別段、タイ永住権の取得を皆さんに広く推奨しようというつもりはない。

言うまでもないことだが、永住権を真に必要とする人などごく少数であって、そういう特定の人が取ればいいだけのことだからだ。
ただ単にタイの在住者だというだけでみんながみんなタイ永住権を取る必要性など、どう考えてもないに決まっている。

永住権をどうするかはあくまで本人の判断だ。他人が推奨するようなものだとは思わない。
ただ、自分が情報が少なくて苦労した分、真に必要とする人の手掛かりになってお役に立つならうれしい、という思いがある。
それで、こうして情報をサイトにまとめている。

あえて言うなら、こういう人には・・

タイ永住がほぼ決まっている人

あえて言えばではあるが、私が個人的にタイ永住権のメリットが大ではないかと、考えている人たちがいる。
それは、たとえ永住権があろうとなかろうと、今後タイに永住することがほぼ決まっている人たちだ。
典型的なのは、タイで結婚して家族を持ち、今後日本に戻る予定もない人だ。
こういった方々には、タイ永住がほぼ既定路線であるならば、永住権と言う形で、生涯に渡るタイ滞在ステイタスを安定させるメリットが大ではないだろうか、と思う。

もちろん、こういう方々でも個々人の事情はひとりひとり異なるので、一概に言うことなど出来ないが。

申請したいのにずっと二の足を踏んでいる人

それから、タイ永住権を取得したいと思っていて、もう申請資格も十分に満たしているのに、いざ申請となるとなかなか踏み切れない人もいる。
こういう人には、さっさと申請したらいい、と言いたい。

なぜなら、今なら満たされている申請資格や時間的・資金的余力は、時が経つと、思わぬ理由で失われてしまう可能性が高まるからだ。
それは、突然の失業かも知れないし、急病や、想定外の大きな出費かも知れない。
本人だけではなくて、家族を含めてだ。

しかし、そのような人生の大きな荒波が突然来たとしても、永住権さえあれば、タイに一生涯住まい続けられるという根本的ステイタスは、決して揺らぐことはない。

取れる時に、確実に取れ!

そういう意味では、タイ永住権は「取れるときに確実に申請して取る」のが重要だと言える。
いつまでも先送りしていると、その先がどうなってしまうかわからない。

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