2022年6月
最終更新 2023年4月
目次
永住者のタイ出入国審査
タイ人用のブースが使える
永住者のタイ出入国審査は、タイ人用のブースを使うことが出来る。
これは、タイ人用でなければならないというわけではなく、外国人用でも可だ。
だからどちらでも使える訳だが、タイ人用の方がずっと行列が少ないし、流れがはるかに早くさばけるので、かなりの時間短縮になる。
入管側の手続きは少し煩雑(らしい)
これは永住者の側には関係のないことだが、入管側に取っては、永住者の出入国手続きは処理が少々煩雑だそうだ。
わたしが出国した際のチェンマイ空港の審査ブースの担当者が、そう言っていた。
またそのため、タイ人用ブースを使っても、処理には一般のタイ人よりも少し時間がかかるそうだ。
この担当者は、「自分は現場に戻って来たばかりで永住者の出国を3年も扱わなかったから、やり方を忘れてしまった」とのこと。他のブースの係員を呼び寄せて、二人で手順を確認しながら処理していた。
タイ出国審査に必要なのはパスポート・居住証明書・出入国カード!
永住者のタイ出国には、次が必要だ。
◆「パスポート」
◆永住権を証する「居住証明書」 Certificate of Residence
◆「出入国カード」↑ 出入国カードは現在は不要

永住者になるとパスポートだけでは出入国が出来ず、永住権を証する「居住証明書」 Certificate of Residence の提示も必要になるので、注意が必要だ。
出国スタンプは、パスポートと居住証明書の双方に、それぞれ押印される。
なお、永住者の出国には当然だが、パスポートには有効な「ノンクォーター・イミグラントビザ」のスタンプが、居住証明書には「裏書き」のスタンプが、それぞれ事前に押印されていなくてはならない。
永住者には、「再入国許可」Re-entry permit が発行されない。
代わってこの二つのスタンプが「対」になって、「永住者用の再入国許可」の役割を果たす。
この二つのスタンプの委細は、こちらにまとめた。
永住者のタイ入国審査
タイ入国審査も、永住者はタイ人用ブースを使うことが出来る。
入国時のタイ人用ブース利用は、外国人用よりもはるかに流れが速くすぐに手続きが済むので、かなり時間の節約になる。
外国人用の方に並んでも問題はないので、もし何かの理由でそうしたければ、それでもいい。
入国審査で提出するのは、以下だ。
◆「パスポート」
◆永住権を証する「居住証明書」 Certificate of Residence
◆「入国カード」
入国スタンプは出国時と同様、パスポートと居住証明書の双方に、それぞれ押印される。
ここで入国カードの半券が回収される。
すると、出国カードはタイ出国時にすでに提出しているので、パスポートには出入国カードの半券は何も残らなくなる。
なお、永住者は当然だが、再入国許可の役割を果たす「ノンクォーター・イミグラントビザ」と「裏書き」の有効期間内に、タイに必ず帰国しなければならない。
この有効期限を超えてタイ国外にいると、永住権が失効してしまう。
永住者のタイ出入国スタンプ
居住証明書 Certificate of Residence に押されたスタンプ
下は、わたしの居住証明書 Certificate of Residence に押された、タイの出入国スタンプだ。

右ページの青い楕円の方が「出国スタンプ」だ。
出国スタンプは永住外国人・非永住外国人・タイ人ともみな同じだ。
一方、四角で赤い「入国スタンプ」の方は、永住者には、入国日だけが押され滞在期限が押されない。
また、ビザ・クラスにも何も書き込まれない。
これは、タイ人と同じだ。
なお、左ページのスタンプは、居住証明書 Certificate of Residence に押された「裏書き」Endorsmentだ。
パスポートに押されたスタンプ
タイの出入国スタンプは、パスポートの方にも同じく押印される。
パスポートの方の「入国スタンプ」(赤)には、見づらいが手書きで小さく、前回の出国日が書き込まれている。
なお、入国スタンプの真上にあるのは、パスポートに押された「ノンクォーター・イミグラントビザ」だ。
自動化ゲートを使えばスタンプ押印なし
出入国スタンプが押されるのは、有人ゲートを使った場合だ。
自動化ゲートを使えば、パスポートと居住証明書への押印もない。
永住者なら事前に利用者登録をすることで、自動化ゲートが利用できるようになる。
参 考:出入国審査 自動化ゲートの登録
追 記
2022年6月時点でスワンナプーム空港の入管に確認したところ、自動化ゲートの運用は2年以上も停止されている。
理由はシステムの故障だということだ。
再開見通しは未定で、それまでの間は新規登録の受付も中止しているとのことだ。