2020年12月
目次
タイ永住権の受領の実際 -審査の合格通知と受領日調整-
タイ永住権の審査が無事に通過して発給が決定すると、入管から通知が来て、バンコクの入管第1ディビジョン永住権担当デスクで受領の手続きがある。
長く待ちに待った永住権がいよいよ手に入るので、心が高まる時だ。
永住権審査の合格通知
私は、2020年5月中に、入管の担当者から妻にLINEで、「永住権審査に合格し発給が決定した」との連絡があった。
2018年12月の申請から数えて、1年5か月後だった。
タイ語面接が2019年6月だったので、面接からは11か月後だ。
面接審査の手ごたえが十分だったので、これで永住権審査は通過で間違いないと安心し切ってはいたが、やはり発給が決定したとの報に実際に接したら、思いは格別だった。
正直、踊り出したいくらいにうれしかった!
そして、入管担当者からは、永住権受領のための入管出頭日(受領申請日)の確認があった。
永住権の受領先はバンコク入管永住権デスクのみ
タイ永住権の審査に合格したからと言って、黙っていればそれで入管から永住権証のようなものが、自動的に自宅に送られて来るわけではない。
永住権を手にするには、入管に足を運んで受領手続きをしなければならない。
受領が出来るのは申請と同様に、タイ全土でただ1カ所、バンコクの入管第1ディビジョン永住権担当デスクのみだ。
そのほかの入管では出来ない。
そして、期限内に受領しないと永住権は無効になってしまうので、十分注意が必要だ。
受領申請の出頭日は予約が必要
ならばすぐさま受け取りたいところだが、受領手続きはなかなかやっかいだ。
いきなり貰いに行くことはできず、まず、入管出頭日(受領申請日)を事前に予約せねばならない。
タイ人の扶養者/被扶養者のカテゴリーで申請していれば、タイ人家族の同行出頭も必要だ。
1日では済まず、「受領申請日」と「実際の受取日」に分けて、それぞれ出頭せねばならない。
そのため、受領には2回、入管に出向くことになる。
(家族の同行は1回目のみ必要)
予約が必要なのは1回目の「受領申請日」のみだ。
2回目の「実際の受取日」の日取りは、1回目に出頭した際に入管から指定される。
標準では1回目から3業務日後とされているが、状況により延びることもあるという。
受領申請のための出頭日の調整
永住権の受領申請は、1日の取扱い人数枠が決まっている。
発給対象人数が多く、集中して来られてもさばけないからだろう。
そのため、入管には出頭希望日候補を事前にいくつか伝えて調整の上で、日取りを予約する必要がある。
無連絡でいきなり行ってはならない。
しかし、私が永住権審査の合格通知を受けた2020年5月のタイは、コロナによる封鎖で、県境を越えた国内移動が厳しく制限されていた。なのでバンコクには行けない。
いつ解除になるかもわからないので、入管での永住権受領日の予約も当面できない。
そのため、私の受領日は移動が解禁された時点で日程調整をしたい旨を伝え、了承された。
入管から私へ宛てた、永住権受領の正式通知レターの発出も、その間止めることになった。
担当者の説明では、正式通知レターが発出されたら、1か月内に受領を済ませねばならないそうだ。
翌月の6月に入って県境を超えた移動が解禁されたので、6月初週に入管担当者に連絡した。
翌週の出頭を希望したが、もう枠が一杯とのこと。
ならば直近の可能日にしてくれと頼んだら、2週間後の6月15日(月)が指定された。
時間指定はないので、何時に行ってもいいとのこと。
出頭日が確定したので、これをもって、私への正式通知レターが発出となった。
永住権審査の合格通知の流れ
このように、わたしの永住権審査の合格通知は、電話等とレターの2段階で、以下の流れでなされた。
入管から電話等による合格の通知
↓
永住権受領手続の出頭日を入管と調整し、確定
↓
入管が正式通知レターを発出
正式通知レターの送付は普通書留だ。
EMSではないので、到着までそれなりの時間を要する。
なので、電話等での通知から出頭日までの間が短い人には、出頭日になってもまだレターが届いていないということも、実際に起こっているそうだ。
しかし心配はいらず、その場合でも受領手続きは問題なく出来るとのことだ。
注 意! レター発出から1か月以内に受領しないと永住権が無効に!
上述のように、永住権審査合格の正式通知レターが発出されたら、1か月以内に永住権を受領しなければならない。
なんと、もしもこの間に受領しないと「放棄」と見なされ、永住権は無効になるとのことだ。
(なお、入管担当者の説明では「発出から1か月以内」と言っていたが、レターの方には、永住権受領は「本レターを受け取ってから1か月以内」と書かれている)
もちろん実際には、どうしても受領出来ない正当な理由があれば、申し出れば繰り延べしてくれるという。
但しそのためには、病気であれば診断書を出すといった手続きを踏まねばならず、ややこしくなるそうだ。
入管から届いた永住権審査合格の正式通知レターを紹介
入管から届いた永住権審査合格の正式通知レターは全4枚だった。
めったに見ることはないと思うので、ここでは全文を紹介しよう。
個人的な部分は消してある。
クリックでPDFが開く。

1ページ目のレター本文はタイ語のみだ。
2~4ページ目には、当日持参する書類や、受領後の警察署・郡役所等での手続きの説明がある。
こちらはタイ語・英語の双方で記されている。