2023年6月
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永住者にテンポラリーボーダーバスの利用は不可
タイ人なら場所により、パスポートなしでも陸路出入国が可
タイから陸路で隣接国に出入国する際、タイ人であればパスポートを用いずとも、一部の国境では相手国の限られたエリアと日数に限り、テンポラリー・ボーダーパス Temporary Border Pass หนังสือผ่านแดนชั่วคราว で行き来することが出来る。
テンポラリー・ボーダーパスは、大体は国境近くに発行箇所があり、タイのIDカードを示し数10バーツの発行手数料を払うだけで、その場ですぐ発行される。
例えば、ミャンマー国境のメーサイだと、テンポラリー・ボーダーパスはメーサイ郡役所内に発行所があり、40バーツですぐに取得できる。
パスは7日間有効で、その間ならば何度出入国してもよい。
ミャンマー側は、橋を渡った対岸のタチレクから2キロ以内の区域に限って、最大7日間滞在可となる。
テンポラリー・ボーダーパスの利用が可能な国境は、すべての陸路国境ではなく、タイと相手国が合意した特定の国境のみだ。有効期間や滞在可能期間も、各国境によって異なる。
もちろん、本人がテンポラリー・ボーダーパスではなくて、パスポートを利用したければ、パスポートで出入国しても問題ない。
永住者の利用は不可
しかし、テンポラリー・ボーダーパス利用できるのは、あくまでタイ国籍者のみ。
永住者の利用は不可だ。
なお、私には詳細は不明だが、かなり以前には永住者が、テンポラリー・ボーダーパスで出入国出来た時期があったようだ。
80年代ぐらいから永住権を保持している永住者の中には、その当時はそうできたという話をする人がいる。
しかし、現在の制度では永住者がテンポラリー・ボーダーパスを利用することは全く出来ないので、注意が必要だ。