2020年12月
最終更新 2023年12月
目次
出入国審査 自動化ゲートの登録
ご注意
2023年12月現在、永住者には自動化ゲートの新規登録・利用とも出来ない状況が続いている。
スワンナプーム空港の入管担当者によると、システム改変により自動化ゲートの取り扱いが様々に変わったからだとのこと。永住者の登録がいつできるようになるのかは、未定とのことだ。
そのため、このページ以下の記述は、ご参考までにとどめて置いて頂きたい。
タイ永住者は登録すれば自動化ゲートが利用できる!

タイ永住権を申請しようとしていた2018年に入管から、永住者になるとタイを出入国する際に、タイ人用の審査ゲートが利用できるようになり、登録すれば「自動化ゲート」も使えるようになると聞いた。
その時は先の話だと気にも留めず、永住権の発給が決まった頃にはそんな話はすっかり忘れてしまっていた。
2020年6月に永住権の受領をバンコク入管で済ませてチェンマイに戻る帰路、ドンムアン空港にいる時に、ふとその「自動化ゲート」のことを思い出した。
新規利用者登録は、スワンナプーム空港でのみ!
タイ永住者の自動化ゲートの利用者登録はどうするのかだけでも聞いてみようと思い、ドンムアン空港の国際線ターミナルに行って入管職員に尋ねてみた。
ちょうどコロナで国際線の離発着が完全になくなっており、利用者が全くいない国際線ターミナルは照明がほとんど落とされて薄暗かったが、入管職員はいて、話をすることができた。
回答は以下の通りだった。(2020年6月時点の情報)
◆永住者ならば問題なく、自動化ゲート利用者登録が出来る。
◆1度登録すれば2年間有効となる。
◆但し、新規登録にはパスポートの有効期間が2年以上必要。
◆自動化ゲートは現在、スワンナプーム空港とドンムアン空港の2カ所で運用されている。
◆新規利用者登録は、スワンナプーム空港の出国審査ゲートでのみ受け付けている。ドンムアン空港や市中の入管オフィスでは出来ないので、スワンナプーム空港に行ったときに手続きしてくれ。
追 記(2022年6月)
2022年6月時点でスワンナプーム空港の入管に確認したところ、自動化ゲートの運用は2年以上も停止されている。理由はシステムの故障だということだ。
再開見通しは未定で、それまでの間は新規登録の受付も中止しているとのことだ。
メリットは通過が早いのとスタンプ押印なし
これを書いている2020年12月の時点では、コロナで国外移動が全く出来ないので、私もまだ自動化ゲートの登録はしていない。
それでも委細を知りたいと思い、もう自動化ゲートを使っているというタイ人に少し話を聞いた。
メリットのひとつは、混んでいる時でもとにかく通過が早いことだという。
パスポート・搭乗券・指紋をそれぞれセルフで読み込んで、顔写真を機械で撮ればそれで終わりで、スイスイ流れるという。
通過速度についてはあるタイの新聞記事によれば、20秒/人の設計となっているとのことだ。
また、日本のそれとの違いは、搭乗券もセルフで読み込むところのようだ。
もう一つのメリットは、パスポートにタイの出入国スタンプが押されないので、ページの消費が少なくなるとのこと。
何かの根拠にスタンプを残しておきたいならデメリットになり得るが、その場合にはその都度、有人ゲートを使えばいい。
スワンナプーム空港で外国人列で入国する際、同じ有人審査ゲートでもタイ人の方はスイスイだなと思って見ていた。
それがさらに早くなるというのだから、よっぽど早いのだろう。
永住者の場合もスタンプ押印なし
永住外国人の場合の出入国スタンプ押印はどうなるのかと調べてみたら、入管の入国審査実務マニュアルが見つかり、そこにははっきり「自動化ゲート利用の永住者には出入国スタンプを押印しない」と書いてあった。
自動化ゲート利用で居住証明書」Certificate of Residence の寿命を延長!
自動化ゲートの利用で、タイ出入国スタンプが押印なしになるのには、永住者にメリットがある。
なぜかというと、永住者のタイ出入国はパスポートのみでは出来ず、永住権を証する「居住証明書」Certificate of Residence の提示も合わせて必要で、有人審査ゲートを利用した場合には、この2冊にそれぞれタイの出入国スタンプが押印される。
一方で、「居住証明書」のスタンプ押印欄は15ページしかなく、余白がなくなればバンコク入管の永住権デスクに出向いて、再発行をせねばならない。
再発行はかなりの負担だ。
即日では再発行出来ず4~5日を要するので、費用も時間もかかり、特に地方在住の永住者には、いちいちバンコクに出向いて何日かがかりで手続きをするのは大きな負担になる。
なので「居住証明書」の頻繁な再発行は、出来る限り避けたい。
自動化ゲートの利用でスタンプ押印を回避できるのならば、「居住証明書」の「冊子の寿命」がかなり延長されて、再発行の頻度を大幅に押し下げることが出来る。
但し、2020年6月時点での自動化ゲート現在の運用は、まだバンコクのスワンナプーム空港とドンムアン空港の2カ所のみとのことだ。
私のようにチェンマイ在住だと、チェンマイ空港には自動化ゲートはないので、バンコクで出入国する時にしか恩恵に浴することは出来ないが。
自動化ゲートついては、実際に登録して利用した段階で、またここにいろいろ追記して行こうと思う。